大学生、貯金ゼロ
大学生になると、ほとんどの人がアルバイトをしていると思います。
一人暮らしの生活費や娯楽、人付き合いで何かとお金がかかります。
部活やサークルに入っていると、毎月かなりの額が活動費に費やされますよね。
私は4年生の大学に通っていて、4年間、部活動もしていました。
アルバイトは2つ掛け持ちしていて、月に4万から6万程度稼いでいました。
当時の貯金額は30万円ほど。
絶対に30万は確保しようと考えていました。
今回は大学生に貯金は必要なのかについて、経済学部で4年間学んできた私なりの解釈を述べようと思います。
生活防衛資金は必要
大きく分けると、貯金必要派と貯金不要派に分かれると思います。
まず私の立場を示しておくと、私は貯金必要派です。
金額としては、「ひと月当たりの支出×3か月」分です。
大学生でも、もしもに備える
大学生の本分は勉強です。これを前提として、学生生活が困難になるような状況は避けなければなりません。
例えば、テスト期間は勉強に集中する必要がある。けど生活費がないからバイトに入らなければならない。
こうなると勉強がおろそかになります。
他には、けがをしてしまったり、体調が悪くなってバイトに入れなくなった。その間の生活費がない。
これも避けたいパターンです。
こうならないように、ある程度の生活防衛資金が必要です。
目安は生活費3か月分
どうして3か月分なのか。
もちろんこれは私の独断と偏見ですが、3か月分あればなんとかなります。
例えば、けがや病気で一定期間バイトができなくなっても、3か月あれば大抵のことは元通りになっています。
骨折でもインフルエンザでも。
入院するほどのけがや病気は自分の力ではどうすることもできないので、その時は家族や国に助けてもらいましょう。
一か月の生活費には、自分が実際に払っている金額が含まれます。
家賃や食費、光熱費、通信費、娯楽費など。
実際に自分が負担している金額の3か月分は用意しておきましょう。
例)10万円(家賃・食費・光熱費・保険・娯楽・雑費) × 3 = 30万円
一度家計簿をつけて、自分が一ヵ月にどれくらいお金を使っているのか見てみましょう。
そして、まずは生活防衛資金を貯金しましょう。
現金以外の資産を持つ
株式や投資信託
ほとんどの学生は、銀行や郵便局にお金を預けていると思います。
それが一番安全で、簡単です。ですが、生活防衛資金をためた後は、現預金以外の資産を持ちましょう。
例えば、株式や投資信託です。
積み立てNISAは大学生からでも始めやすいのでお勧めです。
毎月1000円でも、投資をしてみましょう。現金預金以外に資産を持つことで、リスク分散になり、将来的な資産運用の練習にもなります。
絶対に手を出さないもの
FXや仮想通貨には手を出さないようにしましょう。
あれは投資ではなく、投機です。(簡単に言えばギャンブル)
また、パチンコ、スロットを投資という不思議な大学生をたまに見かけますが、もちろんやめましょう。ただ、娯楽として割り切っているのであればよいと思います。
また、ねずみ講やマルチ商法など、簡単に稼げると煽った詐欺まがいの行為にも要注意です。
自分の生活防衛資金を守り、余剰資金(余ったお金)を適切に使っていきましょう。
余ったお金で資産を買う
資産って何?
そもそも資産とは何でしょう。
簿記で資産と言えば、3種類あります。固定資産、流動資産、繰延資産です。
固定資産には、有形固定資産、無形固定資産、投資その他の資産があります。
具体的に言えば、土地や建物は資産ですよね。
株式や債券も、資産としてイメージしやすいです。
ただ、もっと重要な資産があります。
それは記憶・思い出の資産です。
私たちは人間で、感情を持っています。楽しかった思い出や記憶は人生において良い資産になります。
経験にお金を費やす
大学生で最も重視すべき資産は、最後に述べた記憶の資産です。
なぜなら、大学生で株式に投資できる金額は限られていますし、株式は価値が下落することもあるからです。(投資による配当は、元本が大きいほど効果を発揮します)
学生のうちにわざわざそんなリスクを取らなくても、生活していく分だけの貯金があるのなら、今しかできないことにお金を使いましょう。
ユニバやディズニーで友達と目一杯遊ぶのは、大人になってもできますが、学生の方が楽しめますよね。
また、たまには一晩中酒を飲みながらゲームをしたり、海外旅行に行ったり、資格を取ったり・・・・。
「今」しかできないことはたくさんあります。やりたいことを一番楽しめる時期はいつなのか考えてみましょう。
富士山に登ったり、スカイダイビングをしたりするのは、年を取ってからでは難しいかもしれません。
資格を取得したり、起業をすることは、のちの人生に大きなメリットをもたらしてくれます。
人生の早い段階で、ポジティブな経験をたくさん積むここで、記憶による配当をたくさん得ることができます。
そのためのお金なら、惜しまず使っていきましょう。経済は回してなんぼですから。
大学生のうちにしかできない経験って?
大学生のうちにしかできないことについては、過去の記事を参考にしてみてください。
貯金は必要だけど、ほどほどに
貯金はある程度の生活費があればそれ以上にため込んでも仕方のない事です。
日本人は貯蓄傾向が強く、まだ投資に対する疑念が残っています。
銀行預金による受取利息は、何百万円と預けていても数円です。
であれば少しのリスクを覚悟してでも、株式や投資信託、自己成長に投資すべきです。
以上が私なりの結論です。
生活費の3か月分を貯金しよう。
自分が一番管理しやすい口座に!
ネット証券で口座開設して、少しずつでも投資をしていこう。
お金の勉強のつもりで!
大学生は時間の使い方で大きく差がつく!
自分が何を経験したいかをよく考えて、そのためなら惜しまずお金を使おう。
参考文献
以下は参考にした書籍です。
よくあるマネー本とは違い、価値観をガラッと変えてくれる良書です。ぜひ読んでみてください。
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