こんにちは、もも助です。
今回はアンデシュ・ハンセン先生の書かれた「スマホ脳」のレビューをしたいと思います。
タイトルにある通り、この本は現代の義務教育で、教科書として読んでおくべき本でした。
最近はスマホ依存や、スマホ認知症といった問題も出てきています。
今回は「スマホ脳」を読んだ私の感想を綴りましたが、是非皆さんも読んでみてください。
著者アンデシュ・ハンセン先生について
この本の著者は、アンデシュ・ハンセン先生です。
スウェーデンのストックホルム出身で、精神科医です。
そのほかの著書に「一流の頭脳」や「ストレス脳」などがあります。どれも書店でよく見かける本ですよね。
「スマホ脳」でも脳科学の話がたびたび出てきますが、わかりやすく、難しい内容ではありませんでした。
また、訳者(久山葉子さん)の手腕かもしれませんが、本当に読みやすくて、わかりやすい内容になっていました。
スマホに依存してしまう理由を原始までさかのぼる
脳科学を学ぶ上で、人類の進化、つまり原始人までさかのぼって考えてみるアプローチは主流だそうで、進化の過程でどのように脳が変化してきたのかを考えます。
本著でも、感情やホルモン、意思決定においてたびたび原始時代までさかのぼって考えています。
例えば、現代人に肥満が多いのは、原始時代はカロリーはいつ摂取できるかわからない貴重なものでした。食べ物を見つけたら、その時食べないと次いつ見つけられるかわかりません。
カロリーを見つけたら、すぐに摂取する。この考えが現代人にも残っています。
人間の原動力はドーパミン
ドーパミンという言葉は、一度は聞いたことがあると思います。
ドーパミンは報酬物質ですが、脳に快楽を与えるだけでなく、何に集中するかを選択する役割もあります。
つまり、人間の原動力です。
ケーキが目の前に出てきたら、これを食べることに集中するのか否かを選択します。
これはスマホでも同じで、スマホが視界に入るだけで、常に集中力を要する決断をしているということになります。
新しいものが大好きな脳
このドーパミンの影響で、スマホに依存してしまいます。
何か新しい情報はないかな。誰かからメッセージが届いているかも。投稿にいいねが付かない。
こんなことを常に考えているわけですから、脳も疲れます。何もしてないのに、疲れている時はスマホのせいかもしれません。
本著で紹介されている実験では、こんなものがありました。
スマホを同じ部屋に置いてあるグループと、別室に置いてきたグループでは、別室に置いてきたグループの方がテストの結果がよかったのです。
つまり、スマホは同じ部屋にあるだけで、私たちの集中を邪魔します。
寝室に置かないという策
夜、なかなか寝付けないという人は、寝室の外にスマホを置いてきましょう。
スマホから出るブルーライトは、体内時計を数時間ずらしてしまいます。
本来ブルーライトは、日中、太陽光によって取り込まれますので、その光を夜に浴びてしまうと、脳は昼だと勘違いしてしまいます。結果、夜になっても眠れなくなってしまうのです。
ですので、スマホをそもそも寝室に持ち込まないという策をとってみましょう。
ワンルームであれば、ベッドサイドに置かない、遠くに置いておくといった事ができます。
運動というスマートな対抗策
本著の最後には、運動について書かれています。
最近出版された「運動脳」は、ここに焦点を当てた書籍と言えますね。
私も早速買ってきたので、今度またレビューしてみたいと思います。
どのくらい運動すればいい?
運動しろと言われても、正直めんどくさいし、疲れて帰ってきた後に運動なんてできませんよね。
でも、この本曰く、どんな運動でも効果があるそうです。
散歩でも、部屋でやるスクワットでも、本格的なスポーツでも。
人間の脳は運動するためにできていると言えるほど、運動は脳にいいんです。
この本で紹介されている研究では、週に二時間の運動で、最も効果が高いとされています。
つまり、一回45分、週に三回の運動が効果的です。
45分間は、どんな運動でもよいのです。
ちょっと近所を散歩したり、子供とバドミントンをする、部屋で筋トレをやるなど。
運動している間はスマホも触りませんし、一石二鳥です。
改めて感じる手書きの強み
最後に、手書きの効果について考えてみます。
本著でも、デジタルより手書きの方が脳に良いとされています。
キーボードで打つよりも、手書きの方が時間がかかります。なので、書くべきことに優先順位をつけるので、結果として記憶に残りやすいのではということです。
私は最近、スマホの代わりに100均で買ってきた小さなメモ帳を持ち歩くようにしています。
スマホを見たくなったら、代わりにメモ帳を開いて、今考えていることをメモします。
お気に入りの手帳やノート、ペンを買って、すこしでも手書きの時間を増やし、スマホから離れる時間を作ってみましょう。
私が使っている手帳は以前紹介した記事に乗っていますので、下に貼っておきます。トラベラーズノートです。
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